言わずと知れた名作。私はこの本をアジア海外赴任の時に持って行って、貪るように読んだ。
日本語に飢えてたというのもあるが、
周りに日本人のいない中での仕事だったので、勇気づけられもした。
思えば、活字中毒になったキッカケが本書だった。
旅の後、何年もたってから書いた文章もあって、それが事実だったか、自分の中で膨らんできたことだったか分からない部分もあったとか。ノンフィクションとフィクションの境界の曖昧さを考えさせられもした。
私はどちらかというとノンフィクション派だったが、本書の読後、小説におけるノンフィクション性の側面を読み取ることも面白くなり、いまは分け隔てなく読んでいる。
コロナ禍、ユーラシア大陸を自由に駆け巡る著者の旅に
本の中で同行してみるのもいいかもしれない。