川上和人『鳥類学者の半分は、鳥類学ではできてない』新潮社
川上和人さんの新刊、即購入。頁を繰りながら、終わりが近づくのを惜しみながら読了。相変わらずの面白さに、つい笑ったり、突っ込みを入れたり…。
今回は、いつも調査のエピソードに加え、自身の研究者としての能力がさほど高くないことを自覚でき、一方で文才があることもわかり、そこに活路を見出すことになったことが記されており、「なるほどなぁ」と本書のタイトルが分かった。そのくだり、最後の方なのですが。
子供たちとのやり取りも楽しいというとこも好感が持てる(Youtubeでも観れます)。
それにしても、考古学者になりたかった時代もあったんですね。
最近、研究者によるこうしたユーモアたっぷりに書かれた自然科学系の本をよく目にするが、川上本がそのはしりかしら?
次回作もめちゃ期待してます!
長谷川卓『嶽神伝 血路』
誰だかが本シリーズを薦めていたので、買ってみた。誰だっけ?
本書はその第1巻。
ノンストップ時代アクションシリーズ・エピソード1と謳うだけあって、一気読み。
戦乱において、依頼主の頼みに応じて、人を逃がす「落とし」の専門集団「七つ家」。
謎めいた山の民の活躍と死闘を描く。
坂本龍一・中沢新一『新版縄文聖地巡礼』
沢木耕太郎『キャパの十字架』
ジョン・ウィリアムズ『ストーナー』
評判がいいというので購入。
特に事件は起こらず淡々と文学研究者の人生を丁寧に描いているというような評判に興味をそそられ。
しかし、読んでみると、私には事件の連続のようにハラハラ読めた。というか、なんか、なぜだか、共感してしまう部分が多すぎる…。主人公のように文学研究者でも大学の教員でもないのに、なぜ、自分の人生と重なってしまうのだろう。
ストーナーは幸せだったのだろうか。妻は?娘は?
人の幸せは他人にはわからない。
でも、なんだか気分がゆっくりと優しくなっていく、この人生を緩やかに受け入れていける、そして、静かな幸せがそっと訪れるような読後感。
傍らに大切において置きたい本に出会えた。
新田次郎『孤高の人』
学生時代と違って本を読む時間を作るのは大変。
こちら、漫画化もされた名作。
富裕層に独占されていた昭和初期の登山界に、それとは真逆の加藤文太郎の青春長編。
実在の人だ。
本屋でたまたまページをめくり、「高取山(神戸市)」という懐かしい名前がいきなり出てきて、即購入。
集団で登る登山ではなく、あくまで単独行。仕事の傍ら、登山の訓練。そして愛すべき人との出会い。数々の記録を1人で打ち立てていく。
自分には到底真似できないが、仕事の傍ら、やりたいことがある私に勇気を与えてくれた。一人でやり抜くことを選んだ生き方にも共感!






