浦志万太郎’s 読書 blog

読んだ本の備忘録

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

長谷川卓『嶽神伝 血路』

誰だかが本シリーズを薦めていたので、買ってみた。誰だっけ? 本書はその第1巻。 ノンストップ時代アクションシリーズ・エピソード1と謳うだけあって、一気読み。 戦乱において、依頼主の頼みに応じて、人を逃がす「落とし」の専門集団「七つ家」。 謎め…

坂本龍一・中沢新一『新版縄文聖地巡礼』

前に購読しようと思って買わないでいるままに絶版になって後悔一入だったのが、新版となって登場。今度こそは迷わず購入。いつまでもいると思うな、親と本だ。 予想以上に面白かった。 坂本龍一氏は亡くなってしまったが、こうした本を読んでいると、まだま…

沢木耕太郎『キャパの十字架』

スペイン戦争の「崩れ落ちる兵士」で一躍著名となった戦場カメラマンのロバート・キャパに関する衝撃のルポタージュだった。 著者による執念の調査により、世界中の誰もが到達し得なかった「真実」にたどり着く。 この本を読んで興奮しない人はいないのでは…

牟田都子『文にあたる』

たぶん、プロの校正者という職業があるのを初めて知った。いや、頭の中では当然知ってたと思うが、その存在をまともに考えたことはなかった。 本書は、校正者の苦悩と矜持が短編エッセイのように軽やかに描かれており、本好きとしては、予想以上に楽しんで読…

ジョン・ウィリアムズ『ストーナー』

評判がいいというので購入。 ストーナー 作者:ジョン・ウィリアムズ 作品社 Amazon 特に事件は起こらず淡々と文学研究者の人生を丁寧に描いているというような評判に興味をそそられ。 しかし、読んでみると、私には事件の連続のようにハラハラ読めた。という…

新田次郎『孤高の人』

学生時代と違って本を読む時間を作るのは大変。 こちら、漫画化もされた名作。 富裕層に独占されていた昭和初期の登山界に、それとは真逆の加藤文太郎の青春長編。 実在の人だ。 本屋でたまたまページをめくり、「高取山(神戸市)」という懐かしい名前がい…