評判がいいというので購入。
特に事件は起こらず淡々と文学研究者の人生を丁寧に描いているというような評判に興味をそそられ。
しかし、読んでみると、私には事件の連続のようにハラハラ読めた。というか、なんか、なぜだか、共感してしまう部分が多すぎる…。主人公のように文学研究者でも大学の教員でもないのに、なぜ、自分の人生と重なってしまうのだろう。
ストーナーは幸せだったのだろうか。妻は?娘は?
人の幸せは他人にはわからない。
でも、なんだか気分がゆっくりと優しくなっていく、この人生を緩やかに受け入れていける、そして、静かな幸せがそっと訪れるような読後感。
傍らに大切において置きたい本に出会えた。